か ら だ の 中 の 自 然 に 耳 を 傾 け る ・・・・・

 オステオパシー 平野治療室

Biodynamics バイオダイナミクスって何ですか?

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The Biodynamics of Osteopathy in cranial Field

バイオダイナミクスについて

バイオダイナミクスは米国のオステオパシー医師、ジム・ジェラスD.O.によって提唱されているオステオパシーの治療体系です。
バイオダイナミクスは人と自然とのシンクロ(同期)が治療の基礎になっています。自然界は規則正しい法則で成り立っていて、私達の自己回復もこの法則にまかされて起こります。
自己回復力(Primary Respiration)は誕生してから生きている間ずっとその人を活気づけ、その人を守り続けます。そして私達もまたひとりひとりが自然を活気づける存在として生きています。
近年、我が国の社会生活では自然と対話し、心や身体の声に耳を傾けるのが大変難しくなっているように感じます。
自分をサポートしてくれている自然の力に気づいて癒しに身をまかせるよりも、仕事やテレビやパソコンにとても忙しいのです。

バイオダイナミクスは障害の部分的な治療ではなく全体の癒しです。
癒しは病気を退治しようとするのとは別の次元で起こります。
自然界の癒しを得ている身体は、自らの力で障害を改善させる能力を発揮するでしょう。
治療では壊れた部分を修理しようとする代わりに患者さん全体を傾聴(観察)します。
"人が持つ固有のリズム” 心臓の拍動や呼吸。その奥で1分間に3回、90秒に1回など、身体の中でゆっくりと波打つ生体の動き。
生命の内側にはさまざまな動きがあります。
それらの動きがバランスされて自然とシンクロする癒しの姿、そんな健全さを求めてワークします。
 
普段の頑張り、高ぶりから静寂( Stillnesss ) へ。
 
実際の手法としては身体に優しくコンタクトし、神経が高ぶった日常から徐々にリラックスへと導くことから始めます。
場合によっては、初めに筋・骨格の調整が必要かも知れません。

癒しの1つの形として、治療中に眠ってしまわれる方も少なくありません。
手技はきわめてソフトなものと言えるでしょう。
優しいタッチで頭部や骨盤部、その他必要のある部分に触れ、からだの状態を傾聴します。
呼吸の楽さ、体内にある液の活動、自律神経の活動状況など……。
診断と治療は同時に進行していきます。
社会生活のストレスから心身ともにリラックスしていく中で、人が本来持つ内なる力(自然の治療力)が体中に拡がってきます。
痛みや病気を取り除こうと戦うのではなく、自然な自分を見つけることで、私達を作り、守ってくれているその内なる力は、悩めるその問題から元の健康な心身へと導いてくれるでしょう。
病気は取り除かれるべきものではありません。元々の健康な組織へと変容して行くのです。
病気は無くなるのではなく変化していきます。
元々の健康(Health) へと!
 
日々の臨床の中で、痛みや病気を取り除くことだけが目的ではない、オステオパシーの本質をお伝え出来ればと願っています。